PT Exam Lab 解説ページ

高次脳機能検査や認知機能検査の基準値やカットオフ値、解釈について解説していきます!

注意・集中機能検査

標準注意機能検査;CAT、標準意欲評価法;CAS 略称:CATS CAT: ①数唱と視覚性スパン ②抹消・検出検査、視覚性抹消課題と聴覚性検出課題 ③Symbol Digit Modality Test (SDMT) ④記憶更新検査 ⑤Paced Auditory Serial Addition Test (PASAT) ⑥上中下検査 ⑦Cont…

遂行機能検査

線引きテスト;Trail Making Test: TMT 有名な検査だから方法は解説しないですよ。 Part Aは大脳基底核性の注意力、後頭葉性の視覚的探索力、後頭頭頂葉性の視覚-運動機能の障害を把握するのに有用でしょう。 Part Bは前頭葉背側外側の転換能力を把握するの…

前向性記憶機能検査(更新中)

改訂版ウェクスラー式記憶検査(WMS-R) 記憶の各側面を評価出来る。 45分 ~ 60分と時間を要するのも特徴です! 言語性記憶、視覚性記憶、注意、集中力、記憶把持能力(遅延再生)で算出できる評価法です。 構成要素 情報と見当識/精神統制/図形の記…

視空間認知機能検査(現在、2種類解説中)

レーブン色彩マトリックス検査(RCPM) これは非言語性の視覚性認知検査である。 失語症患者にも適応できる点が利点である。 施工時間は10分から15分と短時間で出来るのもよい点です。 60歳以上の高齢者のカットオフ値は24/25であり、これを境に知能低下の…

行動記憶検査

・リバーミード行動記憶検査(RBMT) 個人的に熱のある検査です。 MMSEやHDS-Rだけでいいのか? 整形外科が中心の回復期リハ病棟など、整形外科疾患+認知機能低下患者にはリバーミードをとってみることも重要ではないでしょうか! 日常生活に似た場面に…

全般的認知機能検査(現在5種類:詳細を更新中‥)

・Mini-Mental State Examination(MMSE) 簡易的な知能検査です。見当識・記銘・計算・注意把持・構成能力・書字・読解・理解力など評価する。0点から30点満点の検査であり、正常範囲は24点以上(感度81%、特異度89%) https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/…